伊豆大島ぶらり旅 ~何もしないをする~
毎年恒例? 都会からの逃亡。
と言っても、去年は大学の勉強があって家に引きこもってたので、
久々の旅でした。
今回は、ほどほどの田舎を求めて、伊豆大島に行ってきました。
伊豆大島での過ごしかた
宿
Book Tea Bedという、ブックカフェをイメージしたゲストハウスに泊まりました。
最近できたようで、中はきれいでした。
ただ、読書スペースはあるようでなくて、
1階のカフェ・バーで席の空きがあれば(あとマナー的にドリンクも頼めば)、
そこで、読書したりパソコンしたりしてOKでした。
洗濯機はないです。
立地はかなり良くて、
船が就航する元町港(※船の就航は別の港・岡田港の場合もある)から徒歩5分、
近くに温泉(御人火温泉)やスーパー(紅屋)などもあります。
バス
移動手段は、バスかタクシーかレンタカー。
電車はありません。
僕は2日間のフリーパス(3000円)を買って、バスで島内を移動しました。
ただ、(ペーパーなので避けましたが、)やはりレンタカーの方が良いですね。
バスの発着に縛られず、自由に動き回れるし、道路もシンプルなので。
次こそは。。
商店
正月だし、田舎だし、(特に元日は)飲食店はほぼ閉まってました。
が、商店は比較的営業していて、食料難は回避できました。
元町港から徒歩5分くらいのところにある、
「紅屋」というスーパーが営業していたのは心強かったです。
あとは、弁当?(おにぎり+ゆで卵x2+バナナx3)を家から持参してたので、
それにも救われました。
程よい田舎
と、そこそこのインフラは整備されていて、
「都会の喧騒を離れて、静かに過ごす」というシチュエーションには、
良かったように思います。
ときどき聞こえる海の波音や、鳥のさえずりが聞こえると、
心がふっと落ち着きます。
牧場
2日目はいろいろと観光しまして、最初は牧場に行きました。
何もない、広々とした土地で、
牛がのんびり草を食べてる。
そんな風景が、なんか落ち着くんですよね。
動物園【無料】
なんと、大島には無料の動物園があったので、行ってきました。
しょっぱな、
至近距離で孔雀を観れて、テンションあがります。
アルパカ?と目が合う。
ロバ。かわいい。
30分ほどで観れる広さで、思ったより多種多様な動物がいました。
よく連れてきたなーと思いつつ、動物たちの気持ちを考えると複雑です。
動物園のとなりには、「椿園」があって、そちらもおススメです。
あと、見間違えかと思いましたが、
椿園を散歩してるときに、
頭上で木がわっさわっさ揺れてて、なんだろうと思ったら、
野生のサルがいて、驚きました(たぶん、威嚇されてた)。
どうやら、かつて動物園で飼育していた台湾サルが逃げて繁殖したようです。
三原山
最終日、船の出港(14:50)まで時間があったので、
三原山のハイキングに行きました。
たぶん、ここが一番テンションあがった。
まずは、元町港から登山のスタート地点「三原山頂口」までバスで行きます。
(元町港8:30発で25分ほどで着く)
のんびりしたいので、
「山頂遊歩道」のコースで行きます。
いきなり馬に出会います。
日本の在来種の「与那国馬」というらしく、乗馬体験とかできるそうです。
しばらくは、溶岩の大地に根付いた植物の風景が広がります。
徐々に、火口が近づくと、ごつごつした溶岩が目立ってきます。
途中で経路が分かれます。
僕は、火口が見たかったので、火口見学道に行きます。
10分ほどで、火口が見えてきました。
旅で山に登ることはけっこうあったのですが、
火口を見るのは初めてだったので、迫力に感動しました。
ここまで1時間くらいでしょうか。
ちょっとのんびりして、山頂口まで戻ります。
基本、空が開けた、平たんな道のりなのですが、
よく観察すると、植物の葉がきれいだったり、実がなっていたりして、
楽しいです。
往復で2時間くらいでしょうか。
無事、三原山頂口へと戻れました。
ハイキングというよりは、心地よい散歩のようでした。
天気も良かったので、心がかなーーりスッキリしました!
展望避難休憩舎でのガイドさんの話
バスの出発まで少し時間があったので、
ここで、ガイドさんの話を少し聞けました。
1986年、三原山の噴火を間近で体験した方で、
当時の噴火の様子や、避難で苦労したことや困ったことなど、
いろいろ話してくれました。
心理学を学ぶ者として、ちょっと興味深かったのは、
「都内に避難してきた島の人たちが、
最新のIT機器だったり、遊園地やパチンコなどの娯楽施設、
裕福な食事に魅了され、贅沢な避難生活を送っていたことに、
申し訳ない気持ちになった」
とおっしゃっていたことでした。
島の人にとっては、都会の暮らしは本当に魅力的なのだけど、
やはり、そこには中毒的な要素も含まれていて、
冷静な人から見ると、依存症患者のように写ってしまうのでしょう。
僕が都会の喧騒を嫌い、
田舎の残る島へ来たのとは、対象的な心理状態だけども、
かつて自分もそうだったので、
どことなく、わかるような気がしました。
僕は旅先でも、基本、一人で黙々と過ごすのですが、
ときどきの程よい会話は、良い体験になります。
そうして、バスで山を降り(11:20発)、12時くらいには元町港に着きました。
最後は例の温泉で疲れを癒し、11:50出港の船で東京に戻るのでした。
まとめ
都会からしたら、ほぼ何もない島での2泊3日でした。
満員電車も、広告看板も、イルミネーションもない。
人の姿もちらほら。
都会の喧騒なんて全くなくて、本当に静かです。
そして、海の音と鳥のさえずりに癒されます。
最近は、「何もしない」をする、ということが大切な気がしています。
もう都会はいろいろありすぎて、
これ以上刺激しないでくれ!そっとしといてくれ!って思いつつも、
(上の避難生活の話にも通じるのですが)
魅力的なサービスやIT、娯楽、ビジネスに依存してる自分もいて、
情報をうまく遮断できず、
どうしても、頭の中が忙しくなってしまう。
ある脚本家の話によれば、
都会を離れ、山奥で過ごしたとき、
1日目、2日目は、都会の禁断症状のような状態になり、
もやもやと何もできない状態が続くのですが、
3日目で何かが覚醒し、スラスラと脚本が書けたようです。
僕にもそんな時間が必要なのかもしれません。
旅もアップデートしながら続けていこうと思います。