Mの旅日記 〜アラサー社会人の冒険〜

都会と社会と仕事から逃げるように始めた、アラサー1人旅の記録です

青ヶ島の冒険・1/2 〜青ヶ島を知る〜

さてさて、青ヶ島の冒険ですが、一言で感想を言いますと、めちゃくちゃ楽しかったです!!
おそらく、二度と経験できないであろう、すばらしく充実した2泊3日で、村人や旅人との交流、星空の状態、すべてがパーフェクトに進みました。

青ヶ島とは

  • 周囲が断崖絶壁に囲まれた孤島
  • 二重カルデラの活火山
  • 人口約160人
  • 島への到達手段は、八丈島からの船かヘリ
  • 船の就航率は50%、ヘリの定員は9名

つまり、島への行き帰りが容易ではなく、ゆえに、開発も進みにくく、昔ながらの暮らしが続いている超田舎です。街灯も少ないため、星空が綺麗なことでも有名です。

ということで、その暮らしや星空を実際に確かめてきました!

青ヶ島への活路

5/3以降の宿は取れていない状況だったので、5/2に、青ヶ島の民宿に片っ端から電話をかけていきます。ほぼ満室状態でしたが、5/3は狭い部屋なら空いてるとのことで「民宿・マツミ荘」を予約することができました。

しかし、5/4が悪天候の予報だったので、「こっち来たら戻れなくなるけど、それでも泊まるかい?」なんてことを言われ、すごく不安な気持ちになりつつも、行くことに決めました。この機を逃したら、もう行けないかもしれませんからね。

また、予約が埋まっていて連泊はできないとのことなので、5/4は「杉の沢」、5/5は「あおがしま屋」と、毎日違う宿に泊まり、5/6の船で帰還する計画を立てました(5/5は船の欠航日)。

また、八丈島に来てから知ったのですが、青ヶ島行きのヘリポートと、あおがしま丸が発着する港が、けっこう距離が離れていて、しかも、ヘリの出発が9:20で、船の出発が9:30のため、「当日ヘリのキャンセル待ちで行けなかったら船で行く」ということが不可能です。

とうことで、就航率50%の船に賭けるしかありませんでした。

5/3に船は出るのか!?そして、帰ってこれるのか!?

心配性の僕は、船が出るのか出ないのか、帰ってこれるのか、いろんな人に聞いてみました。

  • 八丈島あそこ寿司の職人「いや〜、出ないよー。出ても帰ってこれないんじゃないの。」
  • 青ヶ島マツミ荘のオーナー「わからんねー。これっばかしは時の運だ。がっはっはっは!」
  • 八丈島ホステルで出会った青ヶ島から帰ってきた旅人「出るよ出るよー。GW明け前に帰ってこれると思うよ。」
  • 八丈島ホステルで出会ったおっさん「え!?マジで!?帰ってこらないんじゃない?」
  • 八丈島の底土港の観光案内のお兄さん「大丈夫じゃないかなー。」

まさに五分五分です。島の人でも予想できないというのはちょっと意外でした。
しかし、青ヶ島から帰ってきた旅人の話を聞くと、とてもワクワクしましたし、余裕な感じで「いけるいける」と言ってたので、少し安心しました。

船が出航するかどうかは、当日の朝7時に決定し、電話で確認することができます。
無事5/3は出航するとのことで、底土港で待ちます。
f:id:planet-odyssey:20160507225950j:plain:w400

正直、出航時間が近づくにつれて、「帰れなくなったらどうしよう・・・」という不安が大きくなっていきました。

船上での旅人トークが不安を消し去る

船に乗ってわかったのですが、一人旅に来てる人がけっこういました。
何人かの方と話したのですが、同じ境遇(帰えれるかどうかわからない)にも関わらず、みなさん、楽観的に受け入れている様子でした。
翌日に悪天候が予想されているにも関わらず、キャンプするという方もいました。度胸がありますね。

そんな彼らと話しているうちに、不安が消えていき、徐々に落ち着いていくのでした。
そうして、3時間ほど経ち、あの独特の島が見えてきました。
f:id:planet-odyssey:20160507230029j:plain:w400

民宿・マツミ荘へ

青ヶ島は、小さな島ではありますが、二重カルデラということもあり、坂が多く、あおがしま丸が停泊する「三宝港」から、民宿が集中している「岡部地区」までそこそこ距離があります。
なので、民宿のオーナーが迎えに来てくれました。荷物が激重いので助かりました。

民宿に向かう途中、景色の良いところを回ってくれ、内輪山が見えた時は、テンションあがりましたね!
f:id:planet-odyssey:20160507230053j:plain:w400

民宿に着くと、お昼ご飯を用意してくれました。疲労困憊の旅人はなんでも美味しく頂けます!
f:id:planet-odyssey:20160507230120j:plain:w400

そして、明日5/4の悪天候により、宿泊予定のお客さんがみんな帰ってしまったとのことで、連泊して構わないとのこと!
他に宿泊客の方が2名ほどいたのですが、帰還する5/5まで、自分を含めた3人で、同じ民宿で過ごすことになります。人数もちょうど良く、民宿も田舎のばあちゃん家のような雰囲気で、すごく落ち着いて過ごすことができました。
f:id:planet-odyssey:20160507230220j:plain:w400

島内散歩 パート1

昼食後は、数日前から泊まっていたお客さんにお勧めスポットを教えてもらい、散歩へ。

大凸部

まずは、大凸部という、二重カルデラを一望できる、島内の最高地点に向かいました。
八丈島の旅で既に足がボロボロでしたが、大凸部からの眺めは絶景です!
f:id:planet-odyssey:20160507113444j:plain:w400

ジョウマン牧場

帰り際にジョウマン牧場に寄りました。黒毛和牛です!
f:id:planet-odyssey:20160507230300j:plain:w400

ふれあいサウナ

民宿に戻った後は、オーナーが宿泊客3人を「ふれあいサウナ」に連れていってくれました。人数が少ないので、車で運んでくれる高待遇とのこと!
ここはサウナのあるお風呂なのですが、地熱を使って湯を温めています。
f:id:planet-odyssey:20160507230316j:plain:w400

地熱釜

青ヶ島ではこの地熱によって温められた蒸気が、至るところ(特に内輪山周辺)で見られるのですが、これは「ひんぎゃ」と言うそうです。
ふれあいサウナの近くには、この地熱を使って、野菜を蒸すことができる地熱釜があります。民宿から持ってきた、じゃがいもやタマネギを蒸しました!
f:id:planet-odyssey:20160507230807j:plain:w400

青ヶ島について学びながら、みんなで夕食

オーナーに迎えに来てもらい、民宿に戻った後は、蒸したじゃがいもとタマネギと一緒に、みんなで夕食を頂きました。
夕食の部屋では、青ヶ島を題材にしたビデオを流してもらいました。
時々オーナーにも説明してもらいながら、青ヶ島の歴史や自然、暮らしについて、いろいろ学ぶことができました。

夕食後は、島の村人の方が2人ほど、お酒を飲みに民宿にやってきました。
いろいろとお話を聞かせてもらったのですが、島の人は、みんな元気で若々しいですね!


こうして、とてもエキサイティングな1日目が終わりました。
夜中、星空の撮影を試みましたが、やはり雲が出てきて、良い写真は撮れず、明日の荒天候を示唆していました。

planet-odyssey.hatenablog.jp