Mの旅日記 〜アラサー社会人の冒険〜

都会と社会と仕事から逃げるように始めた、アラサー1人旅の記録です

フィンランドの冒険・4/5 〜宇宙現象の金メダル・オーロラ〜

この旅の最終目的である「オーロラ」を見るために、サーリセルカにやってきました(フィンランドの冒険・3/5 〜北極圏の街〜 - 地球探訪)。買い物や食事を済ませ、ツアーの集合場所に向かいます。

日本人向けのツアーに参加

極寒地獄の中、一人でオーロラを探すのはさすがに危険なので、日本にいるときに、オーロラツアーに申し込んでおきました。

集合場所は、宿から10分ほど歩いたところにある「リエコンリンナ」というホテルの玄関です。この時、気温が急激に下がり始めていたので、10分歩くだけでも、苦しくなってきます。

リエコンリンナに着くと、すでに日本の方が数名いました。日本人向けのツアーなので、ちょっと安心します。
(宿の向かいのあるホリデイクラブでも集合できるとのことなので、明日はそこに行くことにしました)

ツアー参加者は、全部で30名くらいで、家族連れが多かったように思います。まぁ、オーロラ見えるかどうかは運ですし、極寒地獄の辛い思い出だけ残る可能性も十分あるので、デートには向かないでしょう(笑

実は、出発時ですが、ホリデイクラブの上空に、すでにぼんやりとオーロラが見えてました。

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本当にぼんやり

バスで観測ポイントへ向かう

ガイドさんいわく、今日はかなり期待できるとのことで、早速バスに乗り、観測しやすい場所へ向かいます。出発して5分くらいで、最初のポイントに着きます。確か、小さめの駐車場だったと思います。

先程より大きめのオーロラです!

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が、見ての通り、オーロラっぽくありません^^;
白いぼんやりしたものなので、素人には、雲のように見えます。が、普段見えるオーロラは、だいたいこんな感じのようです。テレビやネットでよく見る、エメラルドの綺麗なオーロラはめったに見れないそうです。

ここでの観測は切り上げて、もっと綺麗に見えるところに移動します。

ついに、その瞬間が訪れる

2つ目の観測地点に着き、バスを降りた時でした。
遠くの方に、まさに光り輝くカーテンが見えます!
一瞬、心を奪われるも、カメラを取り出し、撮影を試みます。しかし、最初はうまくいきません。

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暗い><

何枚かカメラの条件を変えながら撮影し、やっと肉眼に近い状態の写真を撮ることに成功します!

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絞りは最大に開放、シャッタースピードは4秒、ISOは1600

オーロラといえば、ゆらゆら動くのも特徴ですが、このときはあまり動きはありませんでした。その場にこの形のままとどまってる感じです。
ただ、ゆーっくりと形を変え、ときどき、こっちに近づいてきます。

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-30℃との戦い

写真を撮り続けて、10分くらい経つと、手足が締め付けられるというか、痛いというか、「これ以上ここにいるな!」という危険信号が脳内に発せられます。
というか、バスを降りた瞬間から、4重の防寒にも関わらず、一気に冷気に襲われ、「あ、これヤバイ。もたない。」という感じでした。

ここは素直にバスに戻って、体が温まるのを待ちます。バスの中は暖かいのですが、なかなか震えが止まりません。手足の感覚もあるのかないのかよくわからなくて、腐ってんじゃないかとも思いました。
他のツアー客も同じような感じで、バスの中で暖を取っていました。バスが、まるで生命維持装置です。

しかし、まだオーロラは輝いてるので、バスの中で10分くらいしたら、再び撮影のために外に出ます。10分撮影し、10分バスで待機、を繰り返します。

ついでに、星空の写真も撮ったりしてみました。

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オリオン座

バスのライトの光があったので、いつも撮ってるような写真はとれませんでしたが、星空もなかなか綺麗でした。

あと、今どの辺りにいるのだろうと気になって、Google Mapを起動してみました。

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アイスランドよりも北にいる・・・!

この日は他のポイントにも移動したりしましたが、少し霧が出てきてしまい、さきほどのようなオーロラは見れなくなってきました。
ツアーも終了時間になり、サーリセルカの街に戻ります。ツアー自体は3時間ですが、ちょうど良かった気がします。

ちなみに、カメラのバッテリーはフル充電しても、20分くらいで無くなってしまいました。寒いと消費が早いとは言え、ここまで早いのはビックリしました。一応予備のバッテリーも持っていたので、合計40分ほどしか撮影できなかったように思います。

明日も同じツアーに申し込んでいるのですが、この日の感激が大きかったので、さすがにもうないだろうと、あまり期待しないでいました。

奇跡は再び起きる

サーリセルカの2日目。オーロラツアーまではやることないので、ホテルの中で映画見たり、犬と遊んだり、散歩したりして、暇をつぶします(詳細は3/5で)。

集合時間になり、今度はホリデイクラブでバスを待ちます。
そして、昨日と同様、この時上空にオーロラが見えていました。しかも、昨日よりはっきり見えてます。

「今日もまさか!」とわくわくしながら、バスで最初のポイントに移動します。

そして、そこには昨日とは違った光景が!
オーロラが遠くの方から頭上まで、広がってる・・・!

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しかも、昨日よりも、ゆらゆらが激しい!
昨日と同様、10分撮影、10分バスで待機を繰り返しながら、写真を撮りまくります。

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上の写真から3分後に撮影。カーテンの動きが激しいです

最後の方では、オーロラが頭上で放射状にゆらめく、コロナ型という現象に遭遇しました。めったに見れない色である、赤や紫も肉眼で見ることができました。

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コロナ型

1日目に続いて、2日目も大成功するとは思ってもいなかったので、とても嬉しかったです。
思わず、一人で「すっげー・・・」と呟いてました笑

それくらい、ありえない光景で、この先、天体写真を追い求めても、これ以上衝撃的な現象には逢えないだろうと思いました。自分の観測史上、金メダル級であることは間違いないでしょう。

そんなこんなで、とてもとても満足したツアーになりました。

フィンランド最後の冒険へ

2日連続で、オーロラの撮影に大成功し、満足すぎるくらいの体験をしたので、予備日の3日目は、思い切ってヘルシンキへ戻ることにしました。やり残したことがあったので!

ということで、オーロラツアー終了後、急いで、予定変更の手続きを始めます(5/5へ続く)
planet-odyssey.hatenablog.jp