屋久島の冒険・3/3 〜田舎暮らし〜
主に縄文杉と白谷雲水峡のトレッキングのために来た屋久島ですが、ゲストハウス「とまり木」を拠点に、3泊4日を過ごしました。
その暮らしは、都会じゃ体験できないもので、いろんな風景、いろんな出会いがありました。
とまり木
僕は旅で泊まる宿は、だいたいドミトリー式のゲストハウスを選ぶようにしています。都会とは違う意味で、人と交流したいからです。
とまり木もゲストハウスなのですが、最近20周年を迎えたそうで、こんなにも長く運営されていることに驚きました。
なので、リピーターも多いようで、20年振りに泊まりに来たという方もいました。
田舎のゲストハウスの良いところは、庭や木造のテーブルがあることです。癒されます。
そしてたまに猫がいます。とまり木にもいました。かわいいです。
寝床。昔のバリバリ都会っ子の時は、こんなとこで寝ることなんでできなかったと思います。
屋久島での2泊目、3泊目はこの宿の姉さん(と呼ばれている管理人の方)が作ってくれたカレーを頂きました。
旅人同士でテーブルを囲いながら、旅の話などしながら食べたんですが、なんかそれだけのことなのに、すごく嬉しかったし、楽しかったです。
たぶん、それは、都会で同じことしても、なかなか同じ気持ちにはならないからだと思います。
なんというか、都会だと人見知りが発動して、落ち着いて食事できないんですが、ここだと安心した気持ちになるんです。
出会った人々
日本一周中の人が多くてビックリしました。5人はいたかな。しかも、10代の学生から定年退職後のおじさんまで。
移動手段はバイクが多いみたいですね。公園でキャンプしたり、ゲストハウスを見つけては、そこでバイトしながら居候したりして生活しているそうです。
そういえば、屋久島じゃなく鹿児島のゲストハウスには日本一周している高校生もいましたね。
驚いたのが、ヒッチハイクでここまで来たという学生たち。学生と言うとウェーイ!なイメージですが、ずいぶん良い子たちでした。度胸もありそうです。
長野から来たそうで、ヒッチハイクサークルに所属しているのだとか。そんなサークルがあるなんて驚愕。
あとは釣り人が数名。台風の影響でなかなか釣れなかったそうです。とても良いおじさんたちでした。
1年前、島巡りを始めた頃に比べると、僕も積極的にこういう人たちに話しかけるようになりました。
都会で突然話しかけると、変質者扱いされたりするので、どうしても気を遣ってしまって、敬語とか気をつけて話しかけていたのですが、そんな気を遣う必要がないんだということに気づかされます。
ここでは、老若男女、身分の違いなど関係なく、みんながフラットな関係で、一緒に生活していました。
みんなで星空を見に行く
僕の旅の名目は、天体写真の撮影です。
元天文部で、天体写真を撮れる技術を持ってるのと、宇宙が好きだからという理由で始めましたが、これが一種のコニュニケーションツールだということに、旅をしていて気づきました。
一応、前提として言っておくと、田舎の夜道は超絶怖いです。
父島では一人で夜道歩いたのですが、二度とやりたくないと思いました(笑)。
旅人の中には、星を見たいという人はけっこういるのですが、やっぱり皆さんも一人で夜道は歩きたくないようです(笑)。
なので、なるべく宿の人みんなで星空を撮りに行くようにしてます。
そして、こちらがやどり木近くの牧場跡地でとれた星空。やっぱり、田舎の星空って綺麗ですね。
そして、撮れた写真は、欲しい人にはプレゼントします。自分で実際に見た思い出の一枚ということで、喜んでくれます。
そんな笑顔を見て、僕も嬉しくなります。