Mの旅日記 〜アラサー社会人の冒険〜

都会と社会と仕事から逃げるように始めた、アラサー1人旅の記録です

腰痛事件発生からリハビリ完了まで

実は、小笠原諸島に出発する2週間前、腰痛で1週間ほど歩けなくなるという大事件に遭遇していました。

それまで、健康にはけっこう自信があって、調子にのって、こんな記事も書いていました。→健康管理 〜体幹編〜 - Planet Odyssey
その矢先に起きたので、ほんとバカだなーと思いました。

一体、自分の体になにが起きたのでしょうか。

発症の日

事件が起きたのは2015年12月7日の月曜日。

それまでは、腰に負担をかけるような重労働をしていたわけではなく、いつもと変わらない日常を過ごしていたのですが、直前の土日、「少し腰が痛いかな」という違和感がありました。

月曜日の朝、この腰の痛みが少し強くなった感じはあったのですが、会社を休むほどではなかったので、いつものように朝の支度をして、ゴミを出しにマンションを降りて、歩き始めた時でした。

腰の痛みが加速度的に悪化してきて、「あ、これはやばい・・・!」という信号が脳内で発せられました。
なんとか部屋まで戻り、椅子に座ったのですが、それでも痛みが消えず、ベッドに横になり、そしてそのまま、激しい腰の痛みにより、起き上がることができなくなりました。

激痛との戦い

その日から1週間、会社を休むことになるのですが、とても孤独な戦いでした。

1日目

初日は本当に身動きがとれないので、飲まず食わずで過ごし、唯一動いたのは、渾身の力を込めた匍匐前進とハイハイでトイレに行った時でした。
昔ぎっくり痛になったときに、を買っていたので、それがけっこう役に立ちました。

2日目

痛みは全く引きません。そして、腹がかなり減ってきました。
土日で冷蔵庫の中のものは食べつくしていまい、買い物にも行ける状態ではありません。

その時、「防災リュック」兼「旅人の装備一式」に保存食があることを思い出しました。
中身は、カロリーメイトやソイジョイ、粉タイプの栄養ドリンクです。3日分はあったので、これで飢えをしのぐことにしました。
また、2本足と杖による3足歩行ができるようになりました。

3日目

痛みはまだ引きません。
ベッドでただ天井を見ているだけの毎日に、強い孤独を感じる様になります。

こういう時、スマートフォンが本当に役に立ちます。
ネットで「頭痛薬が腰痛に効く」との情報を手に入れます。ちょうど即効性の頭痛薬「リングルアイビー」があったので、効能を見てみると、確かに「腰痛」と書かれていました。
実際飲んでみた結果、本当に痛みが軽くなりました。地獄から少し這い上がった瞬間です。

少し落ち着いたので、GYAOで「下町ロケット」と「コウノドリ」を見はじめ、スマホアプリ「ドラクエ5」をやり始めました。

4日目

頭痛薬により、痛みが多少軽くなり、4日ぶりにお風呂に入ることができました。
しかし、まだ何かにしがみついてないと身動きが取れません。
保存食も明日には無くなってしまうので、翌日は病院に行って、食料を調達することを決意します。

5日目

杖をつきながら、隣駅の整形外科に行きました。
ただ、腰痛って原因がわからないことがほとんどなんですよね。もともと「腰椎が1本多い」「ベルトロッティ症候群(腰椎の骨が異常発達してしまう症状)」という状態なのは知っていて、今回も、それが悪化したのではないかということでした。
まぁ、整形外科に来たのは、腰痛の原因解明というよりも、痛み止めの入手です。

腰に2本、強力な痛み止めの注射を打ち、鎮痛剤ももらいました。
多少自由に動けるようになったので、帰りにスーパーに寄って、食料を調達しました。

また、この日、久しぶりにコーヒーを飲んだのですが、この日ほどコーヒーのリラックス効果を感じた日はありませんでした。

6日目

病院で処方された薬が効き、杖なしで歩けるようになりました。
整形外科では、骨に際立った症状がなければ、もう診てくれないので、「原因を突き止めて治す」場合、整体に通わないといけません。
というわけで、友人の口コミで、近所にある腰の整体に、この日から通うことになりました。

7日目

発症から1週間後、やっと仕事に復帰できるようになりました。

骨盤矯正と歩行訓練

整体で指摘された、腰痛を引き起こしたと考えられる原因は2つでした。

  • 骨盤が傾いていること
  • 歩き方が悪いこと

これらは自分でもわかっていました。それも何年も前から。たぶん中学生くらいの頃からかな。。
母親に、「左右で脚の長さが違う」「靴底のカカトだけがすり減る」とよく指摘されていました。

たぶん、荷物の持ち方とか、便器の座り方とか、普段の姿勢とかに、悪い癖があって、それを何年も続けた結果、腰に負担をかけ続ける身体になってしまったのだと思われます。

骨盤矯正

これは整体師さんにやってもらいました。特に痛みもなく、けっこう簡単に治るのでびっくりしました。
ただ、生活していると、すぐ元の傾いた状態に戻ってしまうようで、何回か繰り返す必要があります。
僕は最初の1ヶ月間は、週1回くらいの頻度で通い、この骨盤矯正を受けました。

ちなみに、僕はこの治療の途中で小笠原諸島へ旅立ちました(小笠原諸島・父島での冒険 1/4 〜6年ぶりの船上泊〜 - Planet Odyssey)。

歩行訓練

骨盤矯正の次は歩き方を治します。

僕は、かかとだけを地面につけて歩くようになっていました。
なので、「かかと→足裏の中央→親指、と重心を移動させながら地面を蹴る」練習を、1日10分くらいやるように言われました。
この歩き方ですが、腰痛を引き起こす原因としてはけっこう有名なようで、ネット上にも参考になる情報がいくつかありました。

しかし、これがけっこう難しい。
というか、日常生活のなかで歩き方を意識するというのがなかなかできなくて、けっこう忘れていました。
そこは整体師にも見抜かれ、結果的に、この歩き方を覚えるのに1ヶ月くらいかかってしまいました。

通勤の時や、歯磨きの時など、歩き方を意識するようにして、ようやく、今年の2月に長いリハビリ生活を終えることができました。
3月上旬にはスノーボードをすることもできました!

腰痛の予防と、起きてしまった時のために

腰痛はひどい時は気絶するほどの痛みを伴います。なので、発症しないのが一番良いですよね。
そのためには、運動も大事ですが、身体の基盤となる正しい姿勢と歩行を身につけることが何よりも大事です。
時にはマッサージを受けるのも良いでしょう。

また、万が一、激しい腰痛やぎっくり腰をやってしまったときのために、杖・コルセット・保存食・頭痛薬を自宅に備えておくと良いでしょう。今回はこの備えにかなり救われました。

健康を大事にして、また旅を楽しみたいと思います。